"自分の仕事、作品の発表のためにお客様の家造りを利用してはいないだろうか?"
こんな疑問に出遇った。無意識の中にこういう気持ちがあったようです。家族がしあわせになる家を造りたい。子供からお年寄りまで楽しく安心して暮らせる、心安らぐ家庭を支えられる家を造りたい。
家族の個性、人それぞれのDNAが繋がりながらも違っているように暮らし方、幸せのかたちは家族の数だけ在るのでしょうか?
私とお客様の出会いはまさに千戴一遇です。セミナーや講演が糸口でしょうか。
お話を伺いながらこの方々の"幸せのかたち"をイメージします。設計のご依頼をいただくと"幸せのかたち"をもとめて色つきの付箋に暮らし方や夢など、心に在ることを何でも書き込んでもらったり、いっしょに作業をしたりします。そして家造りのテーマをお客様に見つけていただきます。こういう検討をすることを暮らしのデザインといってます。トステムのタスカルテはこの考え方を元に作りました。
私の"幸せのかたち"論ですが、家族の幸せは健やかな子供の成長とご両親が夢を持って人生を謳歌していることと思います。そしてこれが成り立つには家族の輪、愛が必須です。私は仕事柄様々な家族と出遇いました。だから、皆様の"幸せのかたち"発見に多少ともご相談できると思います。といってもただの設計屋ですから細木数子さんのような気の利いた言葉は出ませんが。ただこの仕事、26年、200棟以上も家を作ってしまったという事実。経験が皆様の夢先案内人として幾分かお役に立てれば幸いです。 |